Field Work

現場観測

衛星データを正しく使うためには、現場観測が必要です。本 研究室では、毎年調査航海に参加し、光の観測や植物プランクト ンに関する実験を行っています。

光学観測 ー分光放射計ー

Optics1

海洋中の光を調べることは、植物プランクトン のバイオマス等を衛星から推定する海色リモートセ ンシングにとって大変重要です。本研究室では、水 中分光放射計C-OPS(写真中の赤と黒の物体)を用い て、海洋中の光強度を測定します。

光学観測 ー後方散乱計ー

Project 02

海中に入射した太陽光は海中の懸濁態および溶 存態物質によって吸収、もしくは散乱されることで 変化します。このうち、懸濁態物質による後方への 散乱の大きさは、後方散乱計HydroScat-6によって 鉛直的に連続で観測することができます。

採水

Project 03

海水中の懸濁態および溶存態物質の量や組成、 特性などを詳しく調べるためは、実際に海水中の成 分を分析する必要があります。分析に用いる海水試 料は、ニスキン採水器から必要量の海水を採水しま す。採水方法は成分によって様々で、分析項目に応 じた方法で採水します。

培養

Project 04

海洋の植物プランクトンによる年間の純基礎生 産量は、陸上の植物による基礎生産とほぼ同等であ ることが知られています。採水した海水試料を任意 の光・温度条件下で船上培養し、その海域の基礎生 産量を調べます。

濾過

Project 05

海中の植物プランクトンバイオマスや種組成、 光学特性、基礎生産量などを調べるために、海水試 料をろ過します。ろ過後のフィルターやろ液を分析 項目に応じた方法で処理することで、様々な情報を 得ることができます。

分析・測定

Project 06

ろ過したフィルターやろ液は、船上もしくは研 究室で分析されます。写真は、手前から、クロロフィ ル濃度を測定する蛍光光度計Turner-10AU、溶存態 物質の光学特性を測定する分光高度計UV1800、懸濁 態物質の光学特性を測定する分光高度計MPS2450で す。


参加航海

       
航海ID 航海期間 船舶名 調査海域 参加メンバー
OS077 2019年9月14日–9月20日 おしょろ丸 津軽海峡・西部北太平洋 阿部先生, 大井田, 菊池, 安井
OS073 2019年6月10日–6月21日 おしょろ丸 西部北太平洋 平譯先生, 大井田, 中野
OS067 2019年2月22日–2月27日 おしょろ丸 日高湾 平譯先生, 阿部先生, 大井田
Mu18 2018年7月23日–9月13日 Multanovskiy カムチャッカ半島沖 阿部先生, 和賀
OS056 2018年6月14日–8月2日 おしょろ丸 北極海 平譯先生, 三瓶, 大井田, 菊池
KS18-6 2018年5月20日–31日 新青丸 西部北太平洋 和賀
KH17-5 2017年10月17日–11月10日 白鳳丸 西部北太平洋 平譯先生
OS044 2017年9月25日–9月30日 おしょろ丸 日高湾 平譯先生, 和賀, 金子
OS040 2017年7月2日–8月1日 おしょろ丸 北極海 平譯先生, 三瓶, 和賀, 朴, 新目
OS036 2017年2月22日–28日 おしょろ丸 三陸沖 平譯先生, 和賀, 金子
MR1606 2016年8月22日–10月5日 みらい 北極海 三瓶, 和賀
OS026 2016年6月1日–7月19日 おしょろ丸 西部北太平洋 平譯先生, 金子, 笠島, 中川
OS023 2016年2月22日–28日 おしょろ丸 日高湾 和賀
OS014 2015年7月21日–8月7日 おしょろ丸 福島沖 平譯先生, 和賀, 金子
KH15-1 2015年3月6日–21日 白鳳丸 千島列島沖 平譯先生, 和賀
Mu14 2014年6月2日–7月8日 Multanovskiy カムチャッカ半島沖 平譯先生, 和賀, 寺本
MR13-06 2013年8月28日–10月20日 みらい 北極海 藤原, 夫津木
OS255 2013年6月23日–8月6日 おしょろ丸 北極海 平譯先生, 藤原, 和賀, 雪原